よう来んさった鳥取市へ
TAICHIRO

坂口祐貴さん
深沢:「TAICHIROについて教えていただけますか?」
坂口:「この会社はまだ出来て間もないのですが、鳥取原産の樹齢2~
300年の一枚板を耳付きで提供することをメインに行ってい
ます。ターゲットは世界で、ジャパンブランドとして提供して
います。今は『ミラノサローネ』という、2年後にイタリアの
ミラノで開かれる、世界で一番大きな家具やデザインの展示会
に出店しようと思っています。それに向けて、ロンドンオリン
ピックの建築にも携わったデザイナーの方と打ち合わせをして
作品を作り上げているところです。また最近『one doubt』と
いう会社を作っていまして、国内向けに本物の素材で作る
家具や雑貨を提供するつもりです。」
篠﨑:「Uターンするきっかけを教えていただけますか?」
坂口:「元々鳥取市出身で、大学をきっかけに上京しました。
大学卒業後東京で2年程、某外資系の家庭用製品製造販売会社
に就職して、主に営業を担当していました。ただ、そこで働き
すぎて、体調を崩して辛くなったんですよ。それから鳥取に
帰省して、今はないんですけど、倉吉市にマイハニーという
ナッツのはちみつ漬けを作るベンチャー会社がありまして、
そこで働いていました。その後、TAICHIROを設立しました。」
上野:「TAICHIROの名前はどこから来ているんですか?」
坂口:「うちの会社の役員があと3人いまして、そのうちの1人に1級
建築士の『澤太一郎』さんという方がいます。この方が元々
自分の家を建てるために、25年程かけて鳥取原産の木を
集めていて…ただ集めすぎて困っていたところ、僕らと一緒に
起業するという形になりました。彼があってこそのこの会社で
あり、彼が大事にしているマインドを僕らが継承して、大事に
していくためにこの名前になりました。」
岡野:「一枚板のビジネスを始めるきっかけは何だったのでしょう
か?」
坂口:「実は2年前まで、僕もこの木を扱う仕事をするなんて全く思っ
てもみなかったんですよ。たまたまここの隣にある『アイワナ
ドゥ』というレストランに食べに行こうとしたんですけど、
2時間待ちだと言われまして。その近くに『海の見えるカフ
ェ』がありまして、ここならご飯食べれそうだなと思い入って
みたら、ここにあるような木がたくさん並んでいまして。
それらを見た瞬間に衝撃が走ってこの場から離れられなくなり
ました。そこのカフェの方とそれらの木について話が盛り上が
り、その方に澤太一郎さんを紹介していただきました。
その方はうちの役員として手伝っていただいています。」
塩田:「坂口さんにとって鳥取原産の木の魅力とはなんですか?」
坂口:「一言で言うと、苦労した木なんですよ。鳥取は日本で最も日照
時間が短く、寒暖差も激しいので木にとっては非常に過酷な
地域です。一枚板にしても、穴が開いていたりと苦労した証が
忠実に表れている所がいいですね。」
TAICHIRO 坂口祐貴さんにインタビュー
編集者の声
一枚板の魅力に気づいたのは単なる偶然。
普段気にしていないところにチャンスが転がっていると思うと、毎日見ている景色が違って見えました!
一枚板には同じ板がなく、形や木目や触り心地がどれも全く違いました。
TAICHIRO




鳥取原産、樹齢300年の木の魅力を伝える



